Banjoこぼれ話し
ぼくがBanjoを弾き出してから、
出逢った
思い出深い人達を
御紹介しましょう。
それぞれの人から
大きな影響を受けました。
こんな出合いが無かったら、
今僕は・・。
と思うと薄ら寒くなる時が
あります。

1989年、その前年にNFDconcertがあったばかりで、又僕の中にFolk熱みたいなものが
フツフツと沸き上がっていた頃。憧れのModern Folk Quartet来日のうわさ。
しかも京都を飛ばした公演予定。「絶対京都で聞きたい!」言うたが最後「OK」が出るまで
食い下がりました。ライブ当日MFQのmemberたちを連れて京都観光。
ライブも無事終わってとても充実した、Folk少年には夢のような一日でした。
これは物凄く不思議な話ですが、これまでいくら聞いてもコピーできなかったMFQの曲やBanjoが、
彼等とたった一日過しただけで、簡単に弾けてしまうのです。
別に何も教わった訳では無いのですが、本人と触れあった。そのことがこれ程音楽に影響を
与えてしまうのです。ホンマ不思議です。この2枚の写真はその時のものです。
そのうちこのてん末記も公開します。
http://www.officeken.net/hitoritabi/index.html

清水二年坂あたりを歩く二人のBanjo弾き。
お茶目・ひょうきん者・オチャラケ・お調子者
あまり褒め言葉は出てきませんが、なぜか
世界的に、Banjo弾きには、おなじ共通点が
あるのです。
そう言えばどことなく顔まで似ている様です。
僕の実家での、昼食後
『どうも、有難うございました』
のコーラスを聞かせてくれた、
5人の
Quartet
人数と名前が一致しないところは
『チャンバラトリオ』と同じです。

写真左からCHIP DOUGLAS,
JERRY YESTER,CYRUS FARYAR,
HENRY DILTZ,JIM YESTER

下の写真は1997年にPICK ONEが招聘した『Together』という女性ばかりのBANDの演奏終了後、
そのBANDのBanjo Player LYNN MORRISと話しているところです。何でも無いただの写真の
様ですが、この写真は僕の音楽にとって物凄く重要な写真なのです。いえ、この写真で話をしている
内容が重要なのです。じつはこれはLYNN MORRISがステージで演奏したturkey in the straw
で使ったチューニングを聞いているところなのです。彼女はとても親切に「MOUNTAIN MINOR
のチューニングD C G D Gを知っていますか?」「YES」「その4弦もCにしてWCのチューニング
を使って演奏したのよ。面白いサウンドでしょ、いちどあなたもTryしてみて。」と教えて
くれました。もしこの時ぶらりとこのライブに出掛けていなかったら、きっと僕は
今頃Banjoを弾かなくなっていたに違いありません。
だってこのチューニングとの出合いがぼくのBanjoに対する考え方、
演奏のスタイルから選曲、挙げ句の果ては唄い方に至るまで
大きく変えたからです。ですから正にこの写真はターニングポイントの現場なのです。
こんどLYNNに逢ったら、訳も無くお礼を言うことにしましょう。

LYNNはこんな出会いで
人の音楽人生が180°変わってしまうなど
思ってもみなかったでしょう。
本当にありがとう。
これからは貴女の事を『姉さん』と
呼ばせてもらいます。
とてもチャーミングな女性でした。

あれは確か1996年やったと思います。「PETER ROWANが琵琶湖見たいて言うたはるし家に
泊めたげて」「ええよ」でうちの家に彼がやってきました。僕とかうちの家族はどんな人が家に
来ても、決して特別扱いはしません。PETERも友だちと同じように好きにしといてもらいました。
晩御飯のお蕎麦も晩酌のお酒もいつもと一緒。彼はいやがらずに『郷にいっては・・・。』みたい
でした。ごはんがすんでボーとしてると「謙は音楽に興味は無いのか」なんちゅうことを聞きました
色んな人から僕のことを聞いていたのでしょう。けど僕がちっとも音楽の話をしないので、
不思議に思ったのでしょう。「勿論あるけど、仕事で疲れてる人はゆっくりしなはい」と言うと
「大丈夫だよ」とギターを出してきて、それから何と1時間半も僕と家族の前で唄って
くれたのです。値打ちあった〜。
彼が唄い終わった後、ギターを借りて「僕の歌も聞いて」と
『燦KIRAMEKI』を唄いましたBluegrass界きってのVocalistを前にして、
唄う僕も偉いけど、それを聞いているPETERはもっと偉い。
しかしこういう経験が、僕の血となり肉となるのです。
この夜、彼がノミネートされていた『グラミー賞』の発表があったのですが、我が家にまだBSが
付いていなかったため見ることもできませんでした。トホホ。
けどこの時彼も僕ら家族との話の中から『月が水面に映る〜』という曲を書いたのですよ。
何故か僕とハモっているテープが残っています。

我が家のリビングで演奏する。
PETER ROWAN。ゆっくりと
くつろいでいて
写真の事など頭にありませんでした。
これは貴重な1枚です。