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ええが

正しくは映画。京都弁では『ええが見にいこか?』となります。
元KBSのディレクターで音楽評論家の川村輝夫さんは、年間に300作品ほど
ご覧になるとか。僕はそんなには見ません。
一杯見ると、ごちゃごちゃになってわからんようになるから。それが理由です。
頭わるいのかなぁ。

映画にはいろんな思い出があります。
実家の料理旅館には、当時大映の社長以下関係者や俳優さんが良く来ておられました。
市川雷蔵さん、勝新太郎さん、当時トップスターであった中田康子さんなどなど。
おつき合いと称し初めて連れて行かれた
『公楽会館(四条河原町・現在の高島屋の地下)』
はじめてみせられた映画が、中田康子主演
『四谷怪談』
小いさかった謙少年は、その夜きっちり魘されました。
その後も
『赤胴鈴之助(梅若正二)』
姉に連れられ
『沓掛時次郎(市川雷三・橋幸夫)』
小学校の講堂で初めてのアニメ
『安寿と厨子王』
今でもその頃の匂いを思い出します。
高校生になって見に行った
『ブリット(スティーブマックィーン・フェイダナウェイ)』
で隣の席に置いていたガールフレンドのバッグから財布が抜き取られた事。
(映画を見るときには置き引きにご注意!)
『俺たちに明日はない(最高視聴記録19回にして、また最近DVDを購入)』
を見に行って、それまで Foggy Mt. Breakdownのシングル盤を
33回転で聴いていた事に気付いた事。
ブリーカーストリートクァルテットのメンバーと見に行った
『エクソシスト(日本初の深夜興行であったと思う)』
見た後は明け方までそのストーリーについて話し合いました。
その他にもいろいろ思い出はあります。
最近、川村さんの映画情報を見て
(メールで配信しておられます。欲しい方はinfo@officeken.netにあなたのアドレスを教えてください。お願いしてあげます。一杯来ますよ!)
『博士の愛した数式』
『男たちの大和』
を見に行きました。
シネマコンプレックスって言うんですか?あの映画館に一杯映画館のあるところで・・・。
とても感動したことがあります。
何に感動したかというと、映画を見た余韻に。
これまでの映画館は大概、本編が終わりエンドロールが始まると幕を閉め客席の電気を明るくしてました。お客さんも
「さぁ終わった、いこいこ!」
ってな感じで、そそくさと席を立って行ったもんです。
ところが、ユナイテッドシネマ大津では(他もそうかも知れませんが)
エンドロールが終わり、映倫のマークが消えるまで客席の電気がつかなかったのです。
勿論お客様も余韻に浸っておられる様子。
『そんな単純な事』
と言われるかも知れませんが、実は今まで納得できなかった事なのです。
素晴らしい作品を創り上げた、俳優・スタッフ・協力各社・監督の名前。
映画はそれら抜きでは考えられないものです。
これまでのやり方では、それを蔑ろにしたような行為の様に思いませんか?
大層な考え方をすれば
『映画が出来てしまえばこっちのモン。』
の様な気さえしていたのです。
映画の余韻を楽しみながら制作者の人たちの名前を読み上げる。
映倫のマークが消えたとき、ようやく映画が終わるのです。
何かその姿勢が嬉しかったのでここに書いてみました。

小さな事かも知れませんが、こんな所を大切にしていけば、そのうちみんなが
『ええが見にいこか?』
と言い出す日が来るように思ったりするのですが・・・・。