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Banjoのひとりごと54 Banjoのひとりごと55 |
当たるも当たらないも
母親は無類の占い好きで、次から次から占い師を見つけてきては信じ込んでいた。
僕にとって、占いはどうでも良いようなモノであったが、
「イッペン見て貰いよし。」
で、渋々有名な占い師を尋ねたのは、自分の子供が生まれる年の夏だった。
仕事の事や自分の事を言われている間はフムフムと聞いていたが、これから生まれてくる子供の事について
(ここでは書かないがどうしょうもなく不安を駆り立てられる様な事)を言われたときに、自分の頭の中で
『プツン』
と音がした。
「親は誰でも元気に生まれてくる事を願っているし、本当に大丈夫なのだろうかと心配している。
そんな時期にその気持ちを逆なでするように、根も葉もない事で不安をかき立てるな!一体アンタは我々家族に何の恨みがあるんだ!」
「そんなつもりで言った訳ではありません。」
「じゃぁ、どんなつもりで言ったのか説明してくれ!」
占い師は答えられなかった。
「アンタたちは世間の上澄みで食べて居るんだ!それが悪いとは言わないが、少なくとの人を不安にさせるような事やイヤな気にさせるような事を言うんじゃない!」
と、見料を叩き付けて帰って来た。
かくして1981年に全ての占いが嫌いになった。
以後、占いと名の付くモノは一切目にしない事にした。
週刊誌の占いは勿論の事、神社のおみくじなんかも一切買う事が無くなった。
勿論、そのお陰で占い師を冷静に見る事も出来るようになった。
昔から、時代が混沌としてくるとシャーマン(呪術師)が現れてくるらしい。
人々の気持ちが、何かにすがりたくなるのだろう。今の時代がそうなのかも知れない。
色んなシャーマンたちが、テレビに出まくっている。
ある女性の占いを聞いていると、その内容は
『コールドリーディング(話術のテクニック)』
がほとんど。昔から言われている
「あなたのお父さんは、死んで居ないでしょう。」
「生きてますよ。」
「だから、死んでいないでしょうといったでしょ。」
みたいなヤツ。(実際にはもう少し高度ではあるが、やってる事は一緒。)
後は常識的な人間として当たり前の事を言っているだけ。
ただ、汚く人を罵るような言葉遣いをしなければそれはそれで良いのだが。
まぁ、その辺りが押しが強くて、占って貰う人たちを力ずくで納得させてしまうのだろう。
人の前世や守護霊が見える人も話題になっているようだが、こちらは本当に見えている、見えていないを別にして、
人間としてのまともな道を説いているような気がする。
言葉遣いも丁寧で、悪い事を言わないのが心地よい。
何年か前にこの手の人に出会った事がある。
その人に会った周りに人間が次々と変わっていくので興味が沸き
『本物かどうか確かめてやろう。』
みたいな気持ちで出掛けた。
韓国人のそのおばさんは、僕の前に座った途端。
「あなた、占いが嫌いなのに良く来てくれました。」
いきなりの先制パンチ。
ただここまでは、コールドリーディングかも知れない。
話を聞くと、25歳の時に大きな転機が訪れたと言う。
もし、その時にその話に乗っていれば、今は患者さんが列をなすほどの有名な医者に成っていたと言われた。
実は25歳の時に、そんな話があったのだ。
(長くなるのと、その訳を書いて良いのかどうか解らないので、ここでは割愛しておく。)
誰も知ろう筈のない話だったのに・・・・。
医者で成功したとかよりも、25歳の時に医者になる切っ掛けが実際にあった事を
言われたので真っ青になった。
そうなると聞きたくなってくる。
「この後の人生では転機はないのですか?」
「ありません。けど貴方は芸術的な才能に恵まれているので、その方面で身を立てると良いでしょう。」
当たっているのか、当たってい無いのか?今はそうしている。
その人がズバリと当てたのは
「貴方、女の人大好きです。」
確実にはずれた事
「50歳過ぎたら、お金がどんどん貯まります。」
やっぱり、僕は占いを信じない。
