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Banjoのひとりごと65 Banjoのひとりごと66へ |
好き
バンドやユニットの数は人一倍多い。
二十弦箏とベースのユニット。和魂。ブリーカーストリートクァルテット。OLD
TIME FRIENDS。ダディランブラーズ。
そして、 Banjo ひとり旅のソロ。
その他にもいろんなミュージシャンとのジョイントがあり、そのそれぞれに本番のステージがあり、リハーサルがある。
通算すると年間にどれだけBanjoを弾く事になるのだろう。
勿論、個人練習もある。
42歳の活動再開からこちらは、本当にそう。
特にこの10年、クロウハンマースタイルを会得してからの練習は半端ではない。
朝8時半にBanjoを持って、昼食と夕食に時間だけが休み時間と言う事もある。
仕事から帰ってソファーに腰掛けて弾く。酔って帰ってきて寝る前に弾く。
時折り、ご機嫌でホームコンサートが始まる時もある。
Banjoを始めた高校生の頃よりも弾いている。楽しい。
家族はきっと迷惑しているだろう。
何故こんな事になったのだろう?何故こんな事をしているのだろう?
12年間の音楽活動停止期間の前は、仕事が終わったら楽器を見るのもイヤだった。
練習も必要最小限。本番になれば何とかなっていた。
イヤ、何とかなったように思っていたし、そうして自分を誤魔化していた。
12年間、音楽や楽器の事を忘れた振りして生きていたが、心のどこかにいつも蟠りがあった。
「音楽がやりたい。」
浮かれた僕の頭を冷やして、飢餓状態にするには丁度良い期間だったように思う。
活動を再開させたときは、心の底から嬉しかった事を覚えている。
丁度その頃、こんなインタビューを聞いた事がある。
プロゴルファーの杉原輝雄さん。
「お休みの日は何をしていますか?」
の質問に、怪訝そうな顔をして
「ゴルフ。」
と答えておられた。
その時思った、プロはそうあるべきだと。
癖のように楽器を弾いて、毎日同じ歌を唄って、仕事が終わったら酒飲んで、休みの日は仕事を忘れて遊び惚ける。
それではプロの音楽家ではなく、そんな事をしていた時分の僕は音楽ビジネスのプロであったような気がする。
決してビジネスをすることが悪いという意味ではない。それが続けていられれば、それはそれで凄いと思う。
しかし、今の僕は違う。
音楽を仕事としていなくても、毎日ギターを弾いている人がいる。そんな人たちの
『音楽が好き。』
に負けてしまっていると思えるのだ。
胸を張って、
『好きな事を仕事にしています。』
と言いたいから。
僕たちの音楽や楽器はクラッシックのそれと比べて、まだまだ完成されたものではない。
その分、可能性を持っているはずである。
ギターの様に、いろんな人が可能性に挑戦し名プレイヤーがそれぞれの弾き方を編み出し
「これが頂点か?」
と思ったところに、押尾コータロークンのようなミュージシャンが現れることもある。
そんな可能性のある音楽・Banjoという楽器が大好きな自分。
もっともっと追求していたい。人に真似の出来ないような事をやってみたい。
勿論それはあっという間に、誰かに追い越されれる様なものなものかもしれない。
また自分の才能や実力ではそこまで到達出来ないのかもしれない。
それだって構わない。
ここまで来たら、自分が納得するまでやり続けたい。
せめて、
「お休みの日は何をしていますか?」
の質問に、
「Banjo弾いています。」
と答えたい。
音楽、好きだから。
